ポリエステル製フォーミングファブリックの著しい摩耗は、抄紙機からの早期撤去を強いる主要因の一つであり、ファブリックの寿命短縮に大きく寄与しています。ファブリックがワイヤーテーブル上で稼働する際、撚糸である緯糸がテーブルと接触し、これを「緯糸摩耗モード」と呼びます。摩耗は主に3種類に分類されます:牽引摩耗、ヒステリシス摩耗、横方向摩耗です。

抄紙ファブリックの運用においては、ポリエステルファブリックの摩耗状態を迅速に把握し、応力の根本原因を特定して対処することが重要です。一定期間稼働後は包括的な検査を実施し、直柄ルーペでファブリック表面を詳細に観察します。これにより摩耗パターンと速度の相関関係を分析し、摩耗率を算出して全体の摩耗度合いを評価できます。同時に、潜在的な問題を早期発見し、適切な対策を講じることが可能となります。
より精密な分析のため、撤去したファブリックから全幅30cmのサンプルを採取します。サンプルには運転方向を明記し、メーカー・ファブリック番号・抄紙機番号・運転速度・使用期間・稼動条件などの詳細情報を記録します。

摩耗率 = [(糸の元径C - 摩耗後厚みA) / C] × 100%
1日当たりのサイクル数 = 抄紙機速度(m/min) × 1440(min) / ファブリック長さ(m)
通常、ポリエステルフォーミングファブリックの内側(ロール接触面)が主な摩耗面ですが、外側に脱水要素を備えた抄紙機の場合、撤去後の検査で外側(紙接触面)も注意深く確認する必要があります。