生地プレスとは何ですか?

ファブリックプレスとは?―「スポンジから水を絞り出す」

ご存知の通り、ワイヤーセクションから出てきた紙ウェブは、水分含有量約80%の水浸しのスポンジのような状態です。これを直接乾燥シリンダーに送ると、蒸気コストが急増します。生地のプレスセクションの核心的な役割はシンプルです:機械的な力で可能な限り水分を絞り出し、乾燥工程に入る前の紙ウェブの乾燥度を向上させます(目標は50%以上)。乾燥度が1%上がるごとに、乾燥工程での蒸気コストが大幅に削減されます。つまり、私たちの作業は工場のコストに直結しています。

ファブリックプレス原理図

一見複雑なプレスセクション、しかし本質は3つの要素の連携

  1. プレスロール(圧力ロール、真空ロール等):重量級の「働き手」。水を絞り出す圧力を提供します。クラウン(ロール中央と端の厚み差)、硬度、表面状態に注意が必要です。クラウンが不適切だと圧力が不均一になり、紙の乾燥ムラが発生します。
  2. 生地(BOM紙用ファブリック):最も重要で繊細な「パートナー」。3つの役割:
    • ウェブ搬送:コンベアベルトのようにワイヤーセクションから湿ったウェブを受け取り、ニップを通過させ次の工程へ
    • 脱水・排水:巨大なスポンジのようにニップで絞り出された水分を吸収。真空ボックスと水噴射パイプで除去し、次の脱水サイクルに備えます
    • ウェブ支持:高圧下でのウェブの潰れやエンボス防止
  3. ニップ:プレスロールと生地が接触する「隙間」―「脱水の奇跡」が起きる場所。核心パラメータは圧力、線圧、滞留時間です。

オペレーターの「目・耳・手」―日常監視ポイント

見る:

・生地の走行状態:直進しているか?アーチングや皺の兆候は?表面汚れは?
・真空度:生地の真空ボックスが安定しているか?急上昇は詰まり、急降下は漏れのサイン
・噴射効果:高圧可動噴射パイプは生地を完全洗浄できているか?水流は均一か?

聞く:

・生地走行時の異常摩擦音や真空ボックスドクターブレードの鋭いスクレーピング音
・噴射パイプノズルの詰まり(音の変化で判別)

触れる(安全第一!):

・停止時に生地の弾力性、厚み摩耗、硬化塊や油汚れを確認

トラブルシューティング

1. エンボス/潰れ

症状:紙面に生地のテクスチャーに似た模様、深刻な場合は地図状のボロボロ
原因:排水不良。生地の汚れ/詰まり(填料・サイズ剤・繊維による目詰まり)、線圧過多/速度急上昇、真空ボックスパネルの摩耗
対策:生地洗浄強化(薬剤濃度・頻度調整)、真空システム点検・最適化、線圧/速度適正化

2. ウェブ断紙

主因:ロールへのウェブ貼り付き(特に石ロールの表面不均一・微割れ)、生地表面欠陥、工程パラメータ変化(pH値・パルプ比率)
対策:プレスロール表面研磨、生地の清浄・健全性確認、パルプパラメータ調整

重要ポイント

1. 生地を大切に:プレスセクションの「生命線」。1セット数万円の生地は、使い方で寿命が大幅に変動。長寿命化の9文字訣:「頻繁に清掃、優しく張力、ゆっくり加速」。長期停止時は必ず生地を緩めます。

2. 水質が命:生地洗浄用水の圧力と品質が重要。圧力不足や不純物含む水では、逆に目詰まりを促進します。

3. 連携作業:プレスセクションは独立していません。ワイヤーセクションからのウェブ乾燥度・真空度、乾燥シリンダーセクションの張力など、全てがプレス工程に直接影響します。

※本資料における専門用語「生地」「プレス」「仕上げ」は工程特性を反映しています

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